こんにちは。東天満鍼灸整体院院長の杉岡です。
雨の日や低気圧が近づくと、めまいがしたり、頭がズキズキ痛んだり、体がだるくなったりしませんか?
東洋医学では、このように体内の水分代謝が滞り、体に不調が出る状態を「水毒(すいどく)」と呼びます。
この水毒の対策として、病院や市販でよく処方される代表的な漢方薬に「五苓散(ごれいさん)」があります。しかし臨床において、この五苓散が「劇的に効く人」がいる一方で、「なぜかあまり効果を感じられない人」がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。
最新の研究データを紐解くと、そこには「ストレスや不安」、そして東洋医学でいう「胃腸の元気が関係している」という事実が見えてきました。
五苓散が「効きにくい人」の共通点
ある研究で、五苓散を飲んでも十分に効果が出なかったグループを分析したところ、「不安障害などの精神的な併存疾患を持っている割合が有意に高かった」という結果が出ました。
五苓散は、内耳のリンパのむくみや、頭部に溜まった余分な水分を利尿作用によって体外へ排泄する、即効性の高い漢方薬です。
それなのに、なぜ不安やストレスを抱える方には効きにくかったのでしょうか?
原因は「ストレスによる胃腸(脾胃)の機能低下」にあり
東洋医学では、心と体は深くつながっていると考えます。
特に精神的なストレス(不安やイライラ)は、自律神経を介して真っ先に「胃腸(脾胃:ひい)」の働きを低下させます。緊張するとお腹が痛くなったり、ストレスで食欲がなくなったりするのもこのためです。
東洋医学において、胃腸は「体内の水分を巡らせる」という極めて重要な役割を持っています。
- 精神的なストレスや不安を慢性的に感じる
- 胃腸の働きが低下する
- 摂取した水分が正しく代謝されず、次から次へと「水毒(痰飲)」に変わってしまう
つまり、メンタル面に不安を抱えている方は、『ストレスによって胃腸の機能が低下し、体内で常に水毒が生み出され続けている状態』にあります。
五苓散は末梢の水分代謝を改善するのには非常に有効ですが、胃腸そのものを根本から立て直す効果はそれほど高くありません。そのため、ストレスによる胃腸の機能低下が原因で水毒が出続けている場合は、五苓散だけでは対応しきれないのです。これが「五苓散が効きにくい」の正体です。
胃腸とメンタル、両方からのケアが解決の近道
もしあなたが、「五苓散を飲んでいるけれど、めまいや頭痛がすっきり治らない」「慢性的な不安やストレスを抱えている」という場合、必要なのは体から水を抜くことだけではありません。
「ストレスを和らげ、自律神経を整えながら、胃腸の働きを立て直すケア」を合わせて行う必要があります。
当院からのアドバイス
当院の鍼灸・整体施術でも、ただ「頭痛やめまいが出ている局所」を施術するだけでなく、水分代謝の根源である「お腹(胃腸)の調子」や、「自律神経(リラックス)」を整えるツボをとても大切にしています。
「私のめまいは、胃腸やストレスからきているのかも…」と心当たりのある方は、ぜひお気軽にご相談ください。根本原因からしっかりとアプローチしていきましょう。

厚生労働大臣認定 国家資格(はり師・きゅう師)保持臨床経験15年以上、延べ2万人以上の施術実績を持つ肩こり・腰痛・自律神経ケアの専門家。
海外(カナダ・ボストン)での臨床研修を経て、大阪市北区にて自律神経に特化した東天満鍼灸整体院を運営。

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